評論やエッセイをメインにしたメディアサイト『考える人』がKUSANAGI導入でWordPressの運用問題を解消

事例概要

お客様:株式会社新潮社
対象サイト:考える人

導入前の課題
  • 別のCMSからWordPressへの変更が決まったが、表示速度とサーバの問題を合わせて解消したかった
  • 同社で運用している別サイトで発生したようなWordPressのトラブルが無いような運用体制を作りたかった
導入後の効果
  • WordPressに変更したあとも高速なサイト表示と安定稼働を実現できた
  • ページビューの40%~60%の向上が実現できた
  • WordPressやサーバのテクニカルな部分のサポート体制を作ることができた

評論やエッセイをメインに「考える力」を編集理念とする『考える人』

株式会社新潮社は、日本を代表する出版社で文芸誌、週刊誌、文庫など様々な出版物を発行している。子供の頃から『新潮文庫』を読んで育ってきたという方も多いだろう。更に文芸誌の『新潮』や週刊誌の『週刊新潮』、女子中学生雑誌の『nicola』など幅広い。

そんな同社は2002年より季刊誌として『考える人』を刊行していた。編集理念は”Plain living, high thinking”(シンプルな暮らし、自分の頭で考える力)で、様々な興味深いテーマで発信をしていた。その『考える人』のWeb版として2016年から開設されたのがWebの『考える人』だ。季刊誌の方は2017年で休刊となっており現在はこのWebメディアをメインに『考える人』は続いている。

Webの『考える人』についてシステム、運用担当の坂本氏はこのように語る。

「『考える人』は年4回発行している雑誌でした。その中で数年前にはWebメディアとしても立ち上げて稼働し続けています。エッセイや評論をメインに知の楽しみを提供できるコンテンツを作っています。読者としては30〜40代の女性が多く、『考える人』から生まれた本も少なくありません。」

システム、運用担当 坂本 絵里氏

別のCMSからWordPressへ変更する際に、自社の他メディアでの課題が発生しないようにしたかった

Web版開設からクラウドCMSを利用してきたが、開設当初は問題なかったものの徐々にコストとできることのバランスが合わないという状況になってきたという。特に機能面でのジレンマが強く、同社での利用経験もあり慣れているWordPressへの変更を行うことになった。

坂本氏は、

「当社で運用しているWebメディアサイトは多くがWordPressです。そのためWordPressの場合は何ができるのかを把握しやすいのですが、当時使用していたクラウドCMSだと色々とやりたいことが出てきた際に対応がしきれないという状況に直面し、思い切ってWordPressへの変更を行おうということになりました。」

その際にポイントとなったのが、他のサイトで発生していたアクセス増によるサイト表示の遅さやサーバダウンの問題であった。

WordPressで心配していた課題はKUSANAGIが解消してくれた

この問題に対応するためWordPressに変更を行うタイミングで、サーバもKUSANAGIのサーバを使うことにした。同時期にKUSANAGIを使うことになった同社の『デイリー新潮』サイトと『BookBang』サイトでKUSANAGIを利用することが決まっていたが、そのサーバ構成に1サイト追加する形で運用を始めることになった。

KUSANAGIの効果について坂本氏はこう語ってくれた。

「サーバ構成としては『デイリー新潮』サイトなどと同じ構成内で運用するということでしたが、ページ速度やサイトダウンの心配は不要だったなと実感しました。現在までに大きなトラブルは起こっていません。それだけでなく年間でページビューが1.6倍ほどになり、サーバが速いということがWebサイトの閲覧に大きく影響することを感じました。」

サーバやWebサイトの保守体制についてもKUSANAGIマネージドサービスにて対応できる体制になったため、サーバが遅くなる原因が発生した際や対応すべきセキュリティ情報が出た際にはプライム・ストラテジーから新潮社様に連絡をして対応している。

様々な施策を行うために、WordPressでの機能も増やしていきたい

現在の編集長の金寿煥氏も「これから様々な施策を実施していきたい」と考えている。そのためにはサイトに対して機能を追加するということも発生するがWordPressであれば社内で実現がしやすい。

『考える人』の今後について坂本氏はこう語ってくれた。

「WordPressとなり、アクセスが集まっても安定稼働する環境になりましたので、編集長やメンバーと一緒にどんどん新しい企画を立てて実行していきたいと思っています。様々な記事を配信し、読者に知の楽しみを感じてもらえるように今後も運営していき、特にユニークユーザーを増やしていくような施策をとっていけるといいと思っています。」

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