
事例概要
インタビュー先:株式会社エマージ様(制作協力会社)
対象サイト:
LO活-Local+就活|地方への就職を考える若者を応援する“地方就職”情報発信サイト
LO活-think|仕事・暮らしに「自分らしさ」を求めている若者をサポートするサイト
LO活 for company|中小企業のUIJターン者採用を支援
※ 厚生労働省のプロジェクトをパーソルビジネスプロセスデザイン株式会社(運営事務局)、パーソルテンプスタッフ株式会社(制作・運用担当)、株式会社エマージ(制作協力会社)にて実施しています。パーソルテンプスタッフ株式会社は、パーソルビジネスプロセスデザイン株式会社の再委託先です。
- CentOS 7のサポート期限切れが迫っており、利用中のKUSANAGIの運用に安全面の懸念が出ていた
- サーバに対するサイバー攻撃による高負荷状態を回避できる対策が必要だった
- WordPressのプラグイン対応を含めた脆弱性対応が必要だった
- KUSANAGIマネージドサービスへの移設によって、セキュリティ対策が施された最新の環境で、安全・安定した環境で運用できるようになった
- サーバに対するサイバー攻撃への対策ができた
- WordPressのプラグインの脆弱性対応を相談できる先ができ、安心して運用できるようになった
厚労省の地方の就職に特化して支援するプロジェクトの情報サイト「LO活」
株式会社エマージ(以下、エマージ)は、主にEC-CUBEを用いたECサイト構築事業を行っている企業だ。同社は通信販売のシステム部門で活躍していたメンバーによって立ち上げられており、ECサイトに関するノウハウはもちろんのこと、通販事業の社内システムや物流など、ECにまつわる業務知識を幅広く持っていることを強みにしている。
そのため、ECサイトのみならず、Webシステム開発も得意としており、例えば、EC-CUBEと連動したコンテンツマーケティングのためのWordPressサイト構築や、Laravelなどのフレームワークを利用したPHPの受託開発事業なども行っており、これまで手掛けてきた顧客から厚い信頼を得ている企業だ。

エマージは今回、厚生労働省が地方人材還流促進事業の一環として推進している「LO活」情報提供サイトの運営事務局であるパーソルビジネスプロセスデザイン株式会社(以下、PBD)の委託を受けたパーソルテンプスタッフ株式会社(以下、PTS)のパートナー企業としてWeb構築を担当し、サーバの保守運用についてはプライム・ストラテジーの「KUSANAGIマネージドサービス」を選定した。
「LO活」とは、地方就職を考える若年層や、UIJターンを希望する人材の獲得を目指す企業を応援するプロジェクトだ。
エマージの平田雅行氏は、現在運営されている3つの「LO活」関連のサイトについて次のように教えてくれた。
全国46の自治体(道府県)・200以上の学校と連携して、地方就職に特化した情報をどこよりも詳しく掲載している「LO活-Local+就活」や、UIJターン希望者の採用を希望する企業向けに採用に至るまでのノウハウや助成金の内容、事例などの情報を集約した「LO活 for company」、仕事や暮らしに自分らしさを求める若者向けのサイトとして「LO活-think」があります。
私は、このプロジェクトにおいて、制作・運用を担当するPTSとのやり取りや管理、開発側のディレクションを担当しています。
CentOS 7のサポート切れに加え、セキュリティ対策に懸念
「LO活」関連のサイトは、WordPressとKUSANAGIで構築されており、CentOS 7の公式サポート切れの期限が迫っていた。しかし、現行ホスティングはCentOS 7以降に対応しておらず、今後どのように対応していくか、事務局のPBDは悩んでいた。
その一方で、当時PTSがWeb開発を委託していた業者が、年度途中で予算の追加を何度も求めてきており、業者に対しての対応を苦慮している時期でもあった。たとえ必要性があったとしても、官公庁の案件で何度も予算を追加するのはなかなか難しい。さらに、サーバに対するサイバー攻撃対策として、高負荷状態になってもWebサイトを維持する対策を施していたはずが、実は上手く機能していなかったことが判明したという。その結果、契約期限が切れるタイミングであったことから、委託し続けるのは難しいと判断し、新たな委託先を探すことになったそうだ。
PBD、PTSが新たな委託先へ求める条件は、CentOS 7のサポート期限切れの対応を含めたシステムの運用を維持できること、サーバへのサイバー攻撃対策を実施すること、WordPressのプラグインの脆弱性対応ができること、そして国産のクラウドサービスを利用することがあったという。

当時の「LO活」が抱えていた課題について、平田氏は次のように語っている。
当初、CentOS 7のサポート切れに関して、KUSANAGIの利用を諦めて現行ホスティングでそのまま運用するか、別サーバに移行してKUSANAGIを含めた形で運用するかの2択で考えていました。
ただ、KUSANAGIを使わない場合、サーバにかかる負荷やWebサイトへの表示速度にどの程度の影響が起きるのかという計測が当社では難しい状況でした。そのため、インフラ側のOSのバージョンを上げ、今の環境をある程度踏襲した方がWebサイトを安定して運用できるのではと考え、サーバを移設し、KUSANAGI+WordPressの環境を維持するという方向で進めることになりました。
移設先のサーバを探す中で、KUSANAGIの開発元であるプライム・ストラテジーがKUSANAGIマネージドサービスを提供していることを知りました。
KUSANAGIマネージドサービスであれば、KUSANAGIの最新環境を使える上、サイバー攻撃を受けたときの高負荷状態やプラグイン等の脆弱性対応などの、PBDが懸念されていた課題を解消することができると考えました。また、当社はこれまで、ミドルウェアにまで影響が出るプラグインのアップデートに関してあまり経験がなく、そこに対してもアドバイスを貰えるという点にも期待を持ちました。最終的に官公庁案件ということもあって技術面や運用に関する信頼性の高さも含め、KUSANAGIマネージドサービスの導入提案をPTSと共にPBDに行い、採用にいたりました。
KUSANAGI環境への移行はスムーズに完了、サイバー攻撃への対策も万全に
移行プロジェクトは、OSやKUSANAGI環境のアップデートを伴うため、環境設定なども含めた対応が必要だったが、役割分担をしながらもスムーズに進められ、トラブルもなく、3か月ほどで無事に完了することができた。

平田氏は当時のことを次のように振り返った。
アプリケーション側やサーバへのデプロイなど、当社がやるべき対応以外の部分は、プライム・ストラテジーが進めてくれたので、当社側に負担が掛かることはなく、とてもスムーズに進みました。途中、いきなり要望を伝えることもありましたが、それら全てにきちんと対応していただけています。当時はPTS側からもスムーズに進めて欲しいと言われていたため、何事もなく完了した時にはほっとしました。
また、もともとあったサーバへのサイバー攻撃による負荷ですが、サーバ移設後には攻撃を受けなくなったという話をプライム・ストラテジーから聞いています。もちろん、一時的なもので、今後また発生する可能性はありますが、その時にはどのような対応をするのか望ましいのかといったアドバイスを頂ければと思いますし、WordPressのプラグインやミドルウェアに脆弱性が発見されたときの提案にもとても期待しています。
速度改善を希望する顧客にKUSANAGIを提案してみたい
最後に、今後のエマージの未来や、KUSANAGIやプライム・ストラテジーとの連携について、平田氏は次のように語ってくれた。
当社は現在、受託開発がメインになっていますが、自分たちのパッケージやサービスを考えており、今後はSaaSや開発フローへのAI活用など、新たな取組みを今後行っていく予定です。
プライム・ストラテジーとは、「LO活」でのセキュリティ面での提案やアドバイスに期待しています。
また、KUSANAGIに関して言えば、当社が持つ案件はEC-CUBEの構築が多く、WordPressはサブ的な扱いで作りたいというお客様が多いのですが、ECサイトのセキュリティ対策や表示速度の向上という観点で、KUSANAGIをお客様へおすすめしてみたいと思っています。
利用されているOSサポート切れ、サイバー攻撃による高付加状態を回避したい、WordPressのプラグイン対応を含めた脆弱性対応を行いたい..そんなお悩みがある方は、セキュリティと負荷対策を兼ね備えた、使ったフルマネージド型のサービス「KUSANAGIマネージドサービス」の導入をご検討ください。
サービスの詳細はこちらからご覧いただけます。( https://kusanagi.biz/managed-service/)
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