第5回 2026年、WebデザイナーはAIとどう付き合う?トレンドを体現するWordPress活用術

こんにちは、AI事業部の森山です。

「AIに仕事を奪われるんじゃないか」——最近、こんな不安を口にする声が多くなってきました。それはIT業界も同じで、少し前までクリエイティブな仕事はAIでは難しいから無くならないと言われていましたが、その状況も変わりつつあり、生成AIの急速な成長によりデザインも簡単にAIがこなせるようになってきました。

そのためWebデザイナーの仕事はこの先無くなるのでは?と思われている方もいるのではないでしょうか。ところが2025年、一部の現場では全く逆のことが起きています。生成AIを活用できるデザイナーは「面倒な作業」を減らし、本来の創造力が必要な仕事に集中する時間を作って効率化しています。

このコラムでは、2025年以降に急速に広がったWebデザインのトレンドと、それを実現するための実践的なTips、そして「これ、実際に構築するなら?」という時に活躍するWordPress(WP)の活用法をお届けしたいと思います。

「デザイナーの仕事が変わった」ってホント?

まず数字から見てみましょう。2025年の調査では、生成AI(Adobe FireflyやGoogle Gemini3など)を活用するデザイナーが急速に増えました。特に注目すべきは、バナー広告(36.4%)、アイキャッチ画像(41.8%)、アイコン・ロゴ(35.5%)、イラスト(41.8%)、写真・レタッチ(41.8%)、そしてサムネイル画像は51.8%のデザイナーがAIを活用して制作するまでになりました。この効率化により、修正回数も大幅に削減されています。

(株式会社日本デザイン調べ)
参考:朝日新聞デジタルマガジン https://www.asahi.com/and/pressrelease/16284860

つまり、AIは「複数の素材タイプで活用され、制作効率を大幅に高める」ツールになり、デザイナーの役割は「ゼロから全て作る」から「AIの出力を、ビジネス理解に基づいてチューニングする」へシフトしたということです。

言い換えれば、AIには作れない部分—クライアントの課題を理解し、ターゲット層の心に響く調整をする——その部分に、デザイナーの本当の価値が移ったということになります。

トレンド1:効率化と創造性の両立

AIをベースに、感情を刻み込む

実践的には、こんな流れになります。

まず、AIにラフイメージを指示して素材を生成。
次に、ターゲット層に合わせて色選びやレイアウトを調整します。例えば、30~50代の主婦向けサイトなら、AI提案の色合いをより「信頼感がある」トーンに洗練させる——そこにデザイナーの判断が入ります。

この作業、実はWordPress環境で完結できます。Elementor AIやAI Engineといったプラグインを使うと、ドラッグ&ドロップでAI生成ビジュアルをサイトに挿入できます。テーマと組み合わせれば、短時間でプロ級のサイト構築も可能になります。

※一部機能は無料版で試せるものの、本格的なAI機能の利用には有料プランやクレジットが必要となる場合があります。

WordPressを触ってみたくなったという方は、下記のコラムを参考にWordPressサイトをぜひ構築してみてください ↓

トレンド2:ユーザーを引き込む「没入感」

スクロールで物語を語る時代

スクロール連動の3Dアニメーション、パララックス効果、マイクロインタラクション——2025年は「見ていて楽しい、触って楽しい」デザインが圧倒的に増えました。

弊社のAIソリューションページもファーストビューにアニメーションを入れています。少しでも動きが入るだけで、印象は変わってきますよね。

例えば、ECサイトでは3Dモデルがスクロールしながら回転して、ユーザーが様々な角度から商品を眺められる——そういう体験できるサイトが増えてきました。

ただし、ここで重要なのはアクセシビリティ配慮。キーボード操作でも全機能が使える、色覚障害のある人にも内容が伝わる——そうした設計があってこそ、真の「没入感」が生まれます。この設計を行うのはWebデザイナーの役割です。

WordPress活用のコツ:GSAPやThree.jsを統合するプラグイン(例:ThreeWPやAnimation Addons)を活用すれば、WPのブロックエディタでスクロールアニメーションを簡単に設定できます。モバイルファースト設計はWordPressの得意分野。PWA化プラグイン(SuperPWA)でアプリのような体験も提供できます。

トレンド3:懐かしさと今感の融合

レトロが新しい理由

ピクセルアート、ネオブルータリズム、木目テクスチャ、クレイモーフィズム——2026年は「自然体・個性的」なビジュアルが支持されています。特に、昭和レトログ要素を現代的に再解釈して親近感を演出するサイトが増えました。

ここでもAIが活躍します。生成AIでテクスチャやアイコンを作り、デザイナーがそれを「時代と調和させる」方向に加工して調整。ミニマリズムとマキシマリズムのバランスを取ることで、視覚的な疲労を避けながら、個性的な世界観を表現します。

2025年のメッセージカラーであり、2026年も引き続き注目される「ホライゾングリーン」(自然・サステナブルの象徴)を取り入れるのも今っぽいですよね。

WordPress活用:GeneratePressテーマはレトロ風カスタマイズが得意。AI生成テクスチャをアップロード後、WPのCSSエディタで細かく調整できます。縦長デザイン対応も容易で、スマホ重視のサイト構築に最適です。

トレンド4:パーソナライズとアクセシビリティ

62%以上のトラフィックはモバイルから

2025年の調査では、Webトラフィックの実に62%以上がモバイル経由。つまり、モバイル最適化は「オプション」ではなく「必須」です。

同時に、インクルーシブなデザイン——つまり、あらゆるユーザーが快適に使える設計——が重視されるようになりました。例えば、チャットボットで24時間顧客対応やヒートマップツールでユーザー行動を分析し、色覚障害対応の配色選びなど。

(ちなみに私の所属するAI事業部では、RAGという仕組みを利用したAIチャットボットなども開発しています)

これらの施策は、実はSEOにも直結します。AIO(AI Overviews)時代には、構造化データが検索で重視され、アクセシビリティ準拠のサイトが評価されやすいんです。

WordPress活用:WPMLプラグインで多言語対応、PersonalizeWPで個別最適化。WP Accessibilityでアクセシビリティを改善しWCAG準拠確認、専用ツールでJIS準拠状況を確認。WPのコア機能でSEO強化も簡単。AIO対応も、自作で作るのは専門知識が必要ですが、WordPressなら比較的シンプルに導入が可能です。

トレンド5:サステナブルと「人間らしさ」のバランス

軽量デザイン=エコフレンドリー

2026年は、デジタルの領域でも「環境への配慮」が当たり前になってきました。軽量デザインでサーバー負荷を減らし、消費電力を削減する——こうした工夫も「サステナブル」として評価されます。

一方で、AIが効率化を進める中だからこそ、「人間らしい表現」が希少価値になりました。採用サイトでAI動画を活用しながら、企業カルチャーを「人が語る」コンテンツを組み合わせるなど、デジタルと人間らしさの両立が求められます。

WordPress活用:WordPressはオープンソースなので低コスト。WP Super CacheやKUSANAGIで軽量化を実現。テーママーケットで最新トレンドテンプレートを入手し、AI統合プラグインで未来対応。これなら、クライアントの予算に応じた柔軟な提案ができます。

結論:デザイナーの「本当の価値」は、AIの先にある

2025年以降、AIはツール化しました。つまり、皆が同じツールを使えば、皆が同じレベルのアウトプットを作れる時代です。その中で、クライアントのビジネス課題を深く理解し、ターゲット層の心に響くデザイン判断ができるデザイナーへの評価は、むしろ上がっていると思います。

そして、そうしたトレンドを実現するプラットフォームとして、WordPressはこれ以上ないほど最適です。

  • 無料で始められる
  • プラグインが豊富で、最新トレンドへの対応が早い
  • AIツール連携が容易
  • 初心者からプロまで、スキルに応じたカスタマイズが可能
  • クライアントも更新・管理しやすい

「本当のデザイン力を発揮したい」「クライアントのビジネス成長を支えたい」なら、まずWordPressで没入型サイトを構築してみてください。その過程で、トレンドとツール、そしてあなたの「デザイナーとしての判断力」がどう融合するか、きっと見えてくるはずです。

WordPressをよく知らないという方はぜひ、こちらのコラムも参考にしてみてください ↓

Webデザイン生成・AI画像制作 | Web制作者サミット 2026春

画像生成や生成AIにご興味のある方におすすめのイベントが、2026年3月9日(月)に開催されます。

【3/9開催】Web制作で稼ぐ!初年度年収2千万円・15期連続増収増益を実現した企画/Webデザイン生成・AI画像制作 | Web制作者サミット 2026春

開催概要

開催日時: 2026年3月9日(月)14時〜18時10分(開場 13:55)
開催形式: Zoomウェビナー
参加料金: 無料

このWeb制作者サミットでは、現役デザイナーの「ノンデザイナーズ・デザインブック」関連著書執筆者 鷹野氏も登壇され、生成AIでのプロンプトについてお話しいただく予定ですので、AI初心者のデザイナーの方もAIを使ったことのあるデザイナーの方もぜひご参加ください。

当日はWordPress改ざん事例などセキュリティのセミナーなど様々な講演も予定しています。1日で生成AIもWordPressもセキュリティも知れて、仕事に役立つ情報盛り沢山のサミットになっています。
初めて参加する方も、お気軽にご参加ください。

今回のコラムはここまで、また次回のコラムでお会いしましょう。

執筆者/森山砂葵(GMOプライム・ストラテジー株式会社)

「プライム・ストラテジー株式会社」AIビジネス部所属

医療事務、Webディレクターを経て、現在はPythonを勉強中。趣味は画像生成や旅行を兼ねた聖地巡礼です。